to不定詞と動名詞の違いについて(名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法)

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基本的なことのようで意外と混同されがちなto不定詞と動名詞の違いについてです。

I regret to do dishes.
残念ながら皿洗いをしなければならない。

I regret doing dishes.
皿洗いしたことを後悔している。



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まずはto不定詞と動名詞の文法的な用法から


まずはto不定詞と動名詞の文法的な解説から。
大体、わかっているようであればこのあたりは適当に読み飛ばしてもらっていいです。


ただし、一応ですが、現在分詞と動名詞はどちらも~ingですが、
前者は形容詞/副詞的な扱いなのに対して、後者は名前のとおり、名詞です。

~ingで形容詞/副詞的な扱いになる場合もありますが、
それは現在分詞なので、また別の機会に説明します。


読み飛ばす場合はその点のみご注意ください。


to不定詞


to不定詞には3つの用法があります。

1.名詞的用法
2.形容詞的用法
3.副詞的用法


名前のとおり、「to + 動詞の原型」という形で、
それぞれ、「名詞」「形容詞」「副詞」としての役割を持ちます。

特に形容詞的用法、副詞的用法では大半の場合、「~するため」という意味になります。


I like to play soccer.
サッカーをするのが好きです。(名詞的用法)

Would you like something to drink?
何か飲み物はいかがでしょうか?(形容詞的用法)

She went to the coffee shop to meet her friends.
彼女は友達に会うために喫茶店に行った。(副詞的用法)




名詞的用法

I like to play soccer.
サッカーをするのが好きです。



名詞的用法はその名の通り、to不定詞が名詞としての働きをします。

英語の場合、基本的には動詞の目的語には補語(主語を説明する語)でない限りは
名詞が来ますので、上記のような「動詞」+「to不定詞」はすべて名詞的用法です。

このほかに、To play soccer is a lot of fun. (サッカーをするのは楽しい)とか
It takes 30 minutes to go there. (そこへ行くのに30分かかる)とかも同じく名詞的用法です。



形容詞的用法

Would you like something to drink?
何か飲み物はいかがでしょうか?



形容詞的用法は、to不定詞の内容が別の名詞を形容する場合の用法です。

たとえば、上記の場合、「to drink」というフレーズは
「飲むための」という意味でsomethingを形容します。
ですので、「something to drink」で「飲むための何か」=「飲み物」となります。

基本的には形容する名詞の後ろに「to ~」と続きます。


副詞的用法

She went to the coffee shop to meet her friends.
彼女は友達に会うために喫茶店に行った。



最後は副詞的用法です。副詞は形容詞、または動詞を説明しますが、
to不定詞の副詞的用法においては、基本的にto不定詞は動詞を説明します。


上記の例文であれば、「to meet her friends」で「彼女の友達に会うため」という意味ですが、
このフレーズは彼女が喫茶店に行ったこと、つまり「went」という動詞を修飾しています。

このように動詞を説明する用法を、副詞的用法と呼びます。


動名詞


これに対して、動名詞はシンプルで、~ingという形で名詞として機能します。

~ingという形では、この他に「現在進行形」「現在分詞」という用法もありますが、
ここではとりあえず動名詞について説明します。


Skiing is a lot of fun.
スキーは楽しい。(主語)

I enjoyed skiing there.
そこでスキーを楽しんだ。(目的語)

One of my hobbies is skiing.
私の趣味の一つはスキーです。(補語)


このように動名詞は主語になったり、目的語になったり、
補語になったりしますが、いずれも名詞として機能します。

ちなみにskiという名詞は「スキー板」であって、「スポーツとしてのスキー」ではありません。
スポーツとしてのスキーは動詞はskiですが、名詞では常にskiingです。


to不定詞と動名詞の違い


先にも説明した通り、to不定詞には名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法の3種類があり、
名前のとおり、それぞれ、名詞、形容詞、副詞の役割をします。

そして、~ing型は先にあげた動名詞のほかに、現在分詞という形があります。
動名詞は名前のとおり、名詞としての扱いとなり、
現在分詞は形容詞、副詞の扱いをします。


すごくおおざっぱな日本語訳と一緒にまとめると以下のような形になります。


扱いto不定詞~ing型
名詞名詞的用法(~すること)動名詞(~すること)
形容詞形容詞的用法(~するための)現在分詞(~している)
副詞副詞的用法(~するために)現在分詞(~しながら)



ここでは、まず、to不定詞の名詞的用法と動名詞の違いについて説明します。


基本的にはto不定詞と動名詞はどちらも名詞の役割をします。
そして、多くの場合、どちらを使っても、同じ意味になります。

Seeing is Believing.
To see is to believe.
見ることは信じること。(※ことわざとして知られるのは前者の文ですが、後者も別に文法的には間違ってはいません)

I like to walk.
I like walking.
歩くのが好きです。



このような場合は、どちらもほぼ同じなので、特に神経質になる必要はないと思います。

ただし、it is ~ to ~とか、itが後のto不定詞を指すような構文は基本的に動名詞は使えません。
(たぶん、現在分詞の副詞的用法と区別がつかないから?)

It is important to exercise regularly.
It is important exercising regularly.
定期的に運動することが重要です。

He found it difficult for him to enter the college.
He found it difficult his entering the college.
彼はその大学に入学するのが難しいことに気がついた。




・多くの場合、to不定詞と動名詞は置き換え可能なこと。
・ただし、itが後のto不定詞を指すような構文では動名詞への置き換えはできないこと。

ここまではさして難しくはないと思います。
問題は以下のような場合です。


1.目的語にto不定詞と動名詞のどちらかしか取れない動詞
2.目的語にto不定詞と動名詞で意味が変わる動詞


基本的にはto不定詞を目的語に取る動詞で決まることが多いですが、
to不定詞と動名詞のどちらかしか取れない場合や、
どちらを取るかで意味が変わる場合があります。



to不定詞と動名詞のどちらかしか取れない動詞


動詞の中には、後ろにto不定詞しか取れないものや、動名詞しか取れないものがあります。

このようになっている背景には、to不定詞と動名詞が
根本的に違うものだということを理解しておく必要があるでしょう。


簡単に言うと、以下のような違いがあります。


・to不定詞:未来のことで、そこに向かっていく場合
・動名詞(~ing):動詞の時点ですでに実行している場合(過去、現在)


たとえば、enjoyという動詞は常に目的語に動名詞をとり、to不定詞はとりません。


I enjoyed playing tennis.
I enjoyed to play tennis.
私はテニスをプレイすることを楽しんだ。



先の定義に照らし合わせてみてください。

enjoy(楽しむ)という動詞は基本的に「今、していること」を楽しんでいるはずです。

それに対して、to不定詞は先のことを示すわけですが、未来のことを楽しむことはできません。
(未来のことを思い浮かべてわくわくすることはあるかも知れませんが、それはenjoyではありません)

したがって、enjoyは常に後ろに動名詞をとります。


同じように、以下のような動詞も、動詞の内容を実行する時点で、
現在、または過去のことなので、動名詞しかとりません。


・avoid(避ける)
・give up(やめる)
・quit(やめる)
・appreciate(感謝する)


基本的には、to不定詞と動名詞の根本的なイメージの違いを理解しつつ、
一つひとつの動詞がどちらにあたるのかを覚えていくしかないと思います。


to不定詞と動名詞で意味が変わる場合


一番やっかいなのが、to不定詞と動名詞で意味が変わる場合です。

文法的にto不定詞しかとれない、とか動名詞しか取れない、ということであれば、
間違えても、おかしな英語だなとは思われるでしょうが、一応、ネイティブに通じます。

ですが、to不定詞と動名詞の両方を取ることができて意味が変わる場合、
間違えると勘違いのもとになるので、きちんと把握しておく必要があります。


受験英語なんかでよく言われるのがstopという動詞です。


・stop to ~:~するために立ち止まる
・stop ~ing:~するのをやめる


この他に、冒頭で例文として挙げた regretや、forgetなどでしょうか。


・regret to~:残念ながら~しなければならない。
・regret ~ing:~したことを後悔する。

・forget to ~:~するのを忘れる
・forget ~ing:~したことを忘れている。


基本的にこれらの違いはすべて、先に説明したto不定詞と動名詞の違いに由来します。


・to不定詞:未来のことで、そこに向かっていく場合
・動名詞(~ing):動詞の時点ですでに実行している場合(過去、現在)


I stopped to smoke.
煙草を吸うために立ち止まった。

I stopped smoking.
喫煙をやめた。


I regret to do dishes.
残念ながら皿洗いをしなければならない。

I regret doing dishes.
皿洗いしたことを後悔している。


I forgot to do dishes.
皿洗いするのを忘れていた。

I forgot doing dishes.
皿洗いしたことを忘れていた。



基本的にはすべて、to不定詞はまだ実行していないことなのに対して、
動名詞はすべてすでに実行していることに対してどうのこうの、という文章になっていると思います。



to不定詞と動名詞についてのまとめ


・to不定詞には「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」がある。
・動名詞は名詞として使われる。

・多くの場合、to不定詞と動名詞は置き換え可能。
・ただし、itが後のto不定詞を指すような構文では動名詞への置き換えはできない。

・ただし、動詞によっては目的語にto不定詞と動名詞のどちらをとるかを気にする必要がある。
  ・目的語にto不定詞と動名詞のどちらかしか取れない動詞
  ・目的語にto不定詞と動名詞で意味が変わる動詞

・to不定詞と動名詞の意味としては以下のような違いがある。
  ・to不定詞:未来のことで、そこに向かっていく場合
  ・動名詞(~ing):動詞の時点ですでに実行している場合(過去、現在)


今回はto不定詞と動名詞の比較でしたので、
to不定詞の形容詞的用法、副詞的用法と現在分詞(~ingの形容詞/副詞的用法)については
また別の機会にまとめたいと思います。


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