「no」と「not」、「no more than」と「not more than」、「no less than」と「not less than」の違い

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noとnotの違いです。

This tea is no hot.
This tea is not hot.

I am no richer than he.
I am not richer than he.

She is no less beautiful than I.
She is not less beautiful than I.


似たような文章ですが、それぞれまったく意味が違います。

no more than、no less thanなどは受験勉強などで熟語として
そのまま覚えてしまう人が多いような気がしますが、
それではいざという時に使えません。


あなたはわかるでしょうか?

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noとnotの違い


まずはnoとnotの違いです。

この違いが理解できないと、no moreとnot more、そして
no lessとnot lessの違いも理解できません。


先程の例文で説明します。


This tea is no hot.
This tea is not hot.



noもnotもいずれも文中の別の言葉を否定します。
が、何を否定するかが違います。


・no:後に続く名詞や形容詞を否定する。(形容詞か副詞)
・not:動詞を否定する。(副詞)




This tea is no hot.
This tea is not hot.


オレンジの部分が否定されます。

つまり、前者のnoは「熱い」を否定するので「冷たい」、
後者のnotは「お茶」=「熱い」の「=」部分を否定するので
熱いわけではない、ということになります。

つまり、日本語訳を充てるとすると、以下のようになるかと思います。

This tea is no hot.
このお茶はつめたい。

This tea is not hot.
このお茶は熱くない。



no moreとnot moreの違い


基本的には、no moreとnot more、no lessとnot lessの違いも
noとnotの違いと似たようなものです。

I am no richer than he.
I am not richer than he.


上記の例文では一音節なのでmore richではなくricherですが、
この場合もno more、not moreの場合と同じです。


前者は「no」が「richer」を完全に否定します。

つまり、「richer」=「より金持ち」の否定となりますので、
「no richer」=「同じくらい貧乏」ということになり、
「no richer than I」で「私と同じくらい貧乏」ということになります。



対して、後者は「not」が「is」を否定します。
つまり「He」≠「richer than I」ということになります。


ですので、上記を踏まえて日本語訳は以下のようになります。

I am no richer than he.
私は彼と同じくらい貧乏です。

I am not richer than he.
私は彼よりお金持ちではありません。


no lessとnot lessの違い


no lessとnot lessについてはno more、not moreの違いと同じです。

She is no less beautiful than I.
彼女は私と同じくらい美しい。

She is not less beautiful than I.
彼女は私以上に美しい。


less自体が日本語に訳しにくい単語なのですが、
「no less beautiful」は「less beautiful(より美しくない)の否定」となり、
つまり「同じくらい美しい」ということになります。


対して、後者は「not more」と同様、「not」が「is」を否定し、
「She」≠「less beautiful than I」ということになります。

つまり、強引に直訳すると「彼女は私より少なく美しいわけではない」と
いうことになり、「彼女は私以上に美しい。」ということになります。


まとめ:noとnot、no moreとnot more、no lessとnot lessの違いを使いこなすには


つまり、まとめると以下のようになります。

・no:後に続く語を完全に否定する。
・not:動詞を否定する。(副詞的)

・A is no more ~ than B:AはBと同じくらい(~の反対語)である。
・A is not more ~ than B:AはBほど~ではない。

・A is no less ~ than B:AはBと同じくらい~である。
・A is not less ~ than B:AはBほど~でなくはない。(=AはBより~である。)


これらはただのイディオムとして覚えるのではなく、
なぜこうなるのかを理解しておくことが大事ではないかと思います。


ただ、会話中に「noは後の単語を否定するから~」とか
考えていると、当たり前ですがついていけません。

ではどのようにすればよいか。


これはもう残念ながら何回も実際の言葉に触れて慣れるしかありません。
読書や音読でもよいですし、会話などでも気がついた際には注意してみてください。

この表現は日本語のままでは非常に覚えづらい表現なので、
上記のような理屈を踏まえておいてから実践に臨むと
スムーズに覚えられるでしょう。




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