英語の学習法について〜しっかりとした英会話のための7つのポイント

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いまや巷には音声から書籍まで、英語学習のための教材があふれています。

田舎の小さな本屋から、紀伊国屋のような大きな本屋さんまで、
英語の学習書コーナーはかなりのスペースを割かれています。
ビジネス向けの雑誌や、時には主婦向けの雑誌まで、英語についての特集はしょっちゅう見かけますし、
子供の習い事としてもここ数年はベスト10に入るくらいの人気ジャンルです。


今や英語というのは日本においては押しも押されぬ人気ジャンルとなりました。


今や本屋にいけば、多くの優れた教材が驚くほどの低価格で売られています。

ただ、その半面、本当にいろいろな学習方法があって、
どれから手をつけていいのか迷ってしまうことも事実だと思います。
学習者が効率よく学べる教材がたくさんある一方で、(すべての学習法を試すのは物理的に無理ですから)
選択を間違えると昔以上に無駄な道のりを歩むことになってしまうということです。

それでも最終的に英語を身につけられればまだよいのですが、
何の効果もない状態が何年も続いてもモチベーションが続くひとはそう多くはありませんので、
情報があふれている今の時代、学習法の選択がその後の成功と失敗を分けると言っても過言ではないかと思います。

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英語学習の全体像


そこで、私が考える英語学習の全体像をここでまず明らかにしておきたいと思います。
基本的には優先順位で並べていますが、いずれも重要です。


0.メンタル面での自己管理
1.英単語、英文法の暗記
2.音読による英語そのものへの慣れ
3.リスニング
4.クイックレスポンスを意識した英会話の練習
5.リーディング
6.ライティング


どれも並行して継続すべきものですが、「1.英単語、英文法の暗記」だけは
早い段階である程度のところまで進めておいたほうがよいかと思います。

ここでは、簡単にそれぞれの要点を説明させて頂ければと思います。


0.メンタル面での自己管理


これは英語の学習とは直接の関係がないのですが、あえてこれを
No.0として最初に持ってこさせて頂きました。

英語、特に英会話は数学、歴史などの一般的な勉強とちがって、
自転車や車の運転のようなところがあります。


英会話においては頭で英語を理解するだけではなく、耳から入ってきた英語を理解し、
頭のいろいろなところに散らばった知識の中から本当に必要な情報を判断し、
瞬時に必要な形で取り出せるようになる必要があり、
特に慣れるまでの学習の過程においては頭を総動員する必要があるのです。

そのためには、少なくとも英語を勉強している最中だけでも目の前のことに
集中できるようなコンディションを常に保っておく必要があります。


勉強にせよ、スポーツにせよ、嫌々やっているとパフォーマンスが低いことは
さまざまなところで言われていますし、おそらくあなたの人生においても経験があるでしょう。
スポーツの世界ではメンタル・トレーニングが重要であることはもはや常識といってよいかと思います。


私はどちらかというとインド方面っぽい顔立ちですが、
英語を練習している時は自分はトム・クルーズだと妄想しております(笑)

ぜひともあなた自身のモチベーションを上げるための方法を探してみてくださいませ。


1.英単語、英文法の暗記


私自身そうなのですが、おそらく多くの日本人にとって「英単語」「英文法」というと
いやな思い出のある人が多いのではないかと思います。

あなたはいかがでしょうか?


とはいえ、「英単語」「英文法」については体系的に学んだかどうかで
その後の学習効率がまったく異なってきますし、一般的な日本人が高校までで
習ってきた英単語では、実は簡単な会話でもちょっと心配なレベルです。
(英文法は単語とちがって、中学、高校までの英文法が頭に入っていれば特に問題ないと思います。)


単語と文法において重要なことを簡単に言うと

1.「短期間で」「大量に」暗記する
2.すぐに単語と意味が出てくるようにする
3.正しい発音とアクセントで覚える(特に名詞、動詞等でアクセントが変わる場合は注意)
4.正しい用法で覚える。
5.派生語/関連語は結びつきを意識して覚える。

の5つになるかと思います。


理想的には1ヶ月~数ヶ月のまとまった時間を取って、ひたすら英単語と文法の暗記だけを
やり続けるのがよいのですが、数ヶ月も英単語の暗記だけでモチベーションや集中力を保つのは
なかなか難しいと思いますし、社会人になってしまうと、そんなにまとまった時間を取れる人も
少ないのではないかと思います。

ですので、実際にはできる範囲である程度、最初にまとめて時間を取って
英単語と文法を暗記してしまった上で、他の勉強と並行していくことをお勧めします。
一応、高校まで習った英語なら(完璧ではなくても)ある程度、
わかるというのであればDUO(デュオ)などから始めるのがよいかと思います。


ただ、これこそ内容自体はどうしても単調でつまらないものになりがちですので
意識してモチベーションを維持する必要があります。
楽しくスピーディに学習するようにしましょう。

2.音読による英語そのものへの慣れ


次に重要なのは音読です。

これはただ英文をひたすら音読するのですが、重要なのは
音読する文章の選定と、どの程度、音読するかということです。


まず、どの文章を音読するかということですが、これは最初は
中学生の英語力でも理解できるレベルの文章がよいかと思います。
(ただ、すでにある程度、英語を正しい文法でしゃべれるレベルであれば
 もう少し上のレベルでもよいかも知れません)

簡単な英語だとちょっとつまらないかも知れないですが、そのレベルの英語をきちんと
身につけることこそがより上のレベルへの階段になりますので、頑張りましょう。

ちなみに簡単だけど自然な英文で、かつ文法的にも間違いがあまりないため、
個人的にはアメリカの子供向けの絵本がオススメです。
以下はArnold Lobel氏の「Frog and Toad Are Friends」(邦題:ふたりはともだち)という絵本の「The Letter」(邦題:手紙)というお話の出だしです。
(私は1983年生まれですが、私の世代は小学校1年生の時の国語の教科書で習った人も多いかと思います)

Toad was sitting on his front porch.
Frog came along and said,
"What is the matter, Toad? You are looking sad."

がまくんは げんかんのまえに すわっていました。
かえるくんが やって きて いいました。
「どうしたんだい、がまがえるくん。きみ かなしそうだね。」

(英文、翻訳ともに原文ママ)



ただ、高いモチベーションを維持しながら勉強することが何よりも大事なので、
基本的にはあなたの好きな文章でかまいませんが、アクション映画のセリフのような細切れの文章だと
英語の長い文章に慣れるのには不向きですし、頭から英文を理解する能力もなかなか向上しないので、
ある程度の長さの文を含む文章がよいのではないかと思います。


3.リスニング


次にするべきことはリスニングです。
これはただ、ひたすらに英語を聞き続けるのですが、ここで重要なことは


戻り読みせずに頭から英語を理解する能力


です。

もちろん、英語の音に慣れる効果もありますが、たくさん英語を聞いていれば嫌でも慣れますし、
最初は何を言っているのかわからなかった英語が徐々にわかるようになってきます。


ただ、英語を理解する際に基本的に英文を日本語に訳す時のように、英文を行ったり来たりしていると、
英文を読むにしても非常に時間がかかりますし、
話したり聞いたりする際にはスピードについて行けません。

その点、CDなどの英語の音声は基本的にこちらの理解を待ってくれないので、
英語を頭から理解する能力を養うにはうってつけなのです。
基本的にリーディングはリスニングが出来ればかなり簡単に感じられるはずです。

どの程度の長さの英文がいいのか、どの程度のレベルが最適なのかは
あなたのレベルにもよりますが、英語の学習を続けていく上では
リスニングは常に継続したほうがよいかと思います。


4.クイックレスポンスを意識した英会話の練習


次に会話の練習です。

会話と言っても、ここで言う会話の練習というのは一人で練習することを指しています。
そして、「クイックレスポンス」と頭に付けたことでもわかるように、
とっさに反射的に口から出てくることが重要です。


瞬間英作文とかパターンプラクティスと呼ばれる練習法です。


もちろん、会話の相手をしてくれるネイティブの方がいるのであれば
積極的に話すことに意味はありますが、それでもモノにするにはおそらく何度も同じ練習を
繰り返す必要がありますので、自分一人での練習は必要だと思います。


それは(できれば本ではなく音声で)自分で文章を作ったり変形したりすることを大量に行うことです。
以下のようなことを大量に行います。

日本語訳:(私は)毎朝、コーヒーを飲みます。
⇒ I have a cup of coffee every morning. (英語訳)
⇒ She has a cup of coffee every morning. (彼女は)
⇒ Does she have a cup of coffee every morning? (疑問文)
⇒ How often does she have coffee? (頻度を訪ねる文章)
⇒ How often and how many cups of coffee does she have?(頻度、量を訪ねる疑問文)


もしあなたがある程度、英語ができる、あるいは学校での英語を覚えているということであれば、
おそらく文章そのものは簡単なのではないかと思います。

ただ、かつて私自身がそうでしたが、実はこれを反射的に、かつ文法的に正しく口に出すのは
今まで、学校教育で読み書き中心に英語を習ってきた人だと意外と難しいと思います。
そもそもどのように変形すればよいか英文がとっさに出てこないかも知れませんし、
「Does she has」のように動詞がおかしくなったりするかも知れません。


私はこの練習を「森沢 洋介」氏の英語学習本で知りましたが、
今では類似の練習用の本や音声教材がいろいろと出ているようですので
探してみてはいかがでしょうか?
(※ちなみに森沢さんはこの学習法を「瞬間英作文」と読んでいます。
 この練習法の本はおそらく森沢さんが一番有名だと思いますが、扱われている英文に
 若干、不自然なものが散見されますので、練習用と割り切って考えたほうがよいかも知れません。)

ただ、ひとつ前提条件として、会話の練習をするための文章は
文法的な構造も含めて、読めば理解できることが条件です。
わからない文章はしゃべれません。

5.リーディング


リーディングもある程度のレベルになったら継続して行うべきだと思いますが、
まずはリスニングを優先すべきだと思います。

なぜなら、リスニングによって英語を頭から理解する力を身についているかどうかで
リーディングの効率がまったく変わってくる
からです。

まずは、リスニングによって英文を頭から理解する能力を上げていき、
リーディングと並行しながらより複雑な英文を理解する能力をあげていきます。


最初はリスニングに力を入れながら、徐々にリーディングを並行していくのがよいでしょう。

6.ライティング


最後にライティングです。

ライティングも他の項目同様、重要な項目ですが、
ライティングの勉強をするにあたっては以下が前提条件になります。

1.基本的な語彙、文法を理解している。
2.正しく添削してもらえる環境がある。

1については口を酸っぱくして何度も申し上げていることですが、
やはり文法的な知識を理解していなければ正しい英文はかけませんし、
文法的に支離滅裂な文章は添削するのも難しいのが実際のところです。

また、仮に訂正してもらったとしても、基本的な文法の知識がなければ
何が悪かったのかあまり理解できないかも知れません。


2については、自分で書いた文章を添削してもらえなければ
改善のしようがない、という理由です。

もちろん、あやふやな知識を定着させるという意味では
ひたすら書きたいことを書くだけでもそれなりに意味はありますが、
やはりライティングの肝は間違いを正してより洗練された文章をかけるようになっていくことです。

そのためには自分の書いた文章を添削できる環境が必要だということです。


お金に余裕があるのであれば、オンライン英会話などで
自分の書いた文章を訂正してもらってもいいと思いますし、
今ではLang-8のような外国語の添削をお互いに行うSNSもありますので、
そちらに記事を投稿して添削してもらってもよいと思います。


実際には、ネイティブの言うことだからといって
すべてがすべて正しいとは限らないので、
複数のネイティブに確認するのが理想です。

個人的にはLang-8は、日記などを書くと毎回違うネイティブの人が
直していってくれるので英語のアウトプットには理想的な環境だと思います。


まとめ


予期せず長くなってしまいましたので、最後に上記の内容をまとめておきたいと思います。

・英語学習の全体像としては以下の項目に分けられる。

0.メンタル面での自己管理
1.(最低限の)英単語、英文法の暗記
2.音読による英語そのものへの慣れ
3.リスニング
4.クイックレスポンスを意識した英会話の練習
5.リーディング
6.ライティング

・どれも並行して継続する必要がある。
・「1.英単語、英文法の暗記」は最初のほうで集中して行う。

どうしてもある程度の努力は必要になってしまいますが、無駄を省いて
効率的に勉強できるかどうかでその効果はまったく違ってきます。

あなたがより効率的に英語を勉強するための参考になれば幸いです。


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