英単語を語源から増やすための洋書〜Instant Word Power

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今回は Instant Word Power という洋書のボキャブラリー増強本をレビューしたいと思います。



DUOレベルか、それよりもう少し上のレベルの語彙を覚えたら
ぜひとも挑戦してほしいのが、洋書でのボキャブラリー増強です。

この本は洋書のボキャブラリー増強本としては破格の易しさですので、
DUOを終えたくらいのレベルであれば、なんとか読めると思います。



高いレベルの英語力を身につけるのに最終的に一番、壁になるのは
リスニングでもなければ会話でもありません。



語彙力です。



これは断言してもいいかと思います。

よほど記憶力がいい人は別かも知れませんが、通常、私たち日本人が
ネイティブ並みの英語力を身につけようと思った時に最も大変なのは、
コロケーション(単語の使い方)を含む広義の意味での語彙の習得です。

それに比べれば文法やリスニングなどは
一般に思われているほどは難しくはないと思います。




この本には以下のような特徴があります。


1. 洋書だが、比較的やさしい。
2. これでもかというくらい同じことを繰り返すので、普通に読むだけでも覚えるべきことは覚えられる。
3. 語源の習得に力を入れている。


この本を例にとって、洋書で英単語を学ぶということ、
また語源を手がかりに単語を増やすということについて
書いてみたいと思います。


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語源で英単語を増やす


例えば、私たち日本人の場合、新聞や本を読んでいて
知らない言葉に出くわした時、どうするでしょうか?

調べられれば調べるかも知れませんが、
しばしば知らない言葉でも漢字から推測すると思います。



日本語においては、個々の漢字がそれぞれ固有の意味をもっており、
それらの漢字を組み合わせることでさまざまな意味の言葉を
作り上げることができるので、知らない言葉でも
それぞれの漢字が持つ意味からある程度、言葉の意味を推測することが可能です。



実は一見、意味のなさそうに見える英語の綴り字にも
漢字と同じような意味ベースの由来があり、それが語源なのです。



例えば、このInstant Word Powerでも
最初のセクションで取り上げられているbiped(二足動物)。

これはギリシャ語の bi(2)とped(足)の複合語です。
つまり、bipedという言葉を知らなくてもbiとpedという
語源を知っていれば、biped が2足歩行だということは大体、想像がつくわけです。


ちなみに四足歩行動物は quadruped といいます。
これはquad(4)とped(足)の複合語です。


例えば、bicuspidという難しい単語も、bi(2)とcuspis(point)の
組み合わせであることが理解できればなんとなく想像がつくようになります。

bicuspidとは両尖歯のことですが、要するに2つの尖った部分のある歯のことです。


日本語でも「両尖歯」なんて言葉、聞いたこともないというほうが普通だと思うのですが、
感じからなんとなく両側が尖った歯のことかな、となんとなく想像がつくのではないでしょうか?

語源を覚えることで、単語そのものを忘れなくなるのと同時に、
こういった推測も簡単にできるようになってきます。


実はあなたがすでに知っている英単語も含めて、
かなりの数の英単語は、このような語源によって説明することが可能です。



なぜ語源から覚えるのか


もともと日本語は漢字、という形で細かい意味ごとに分解することができる言語なので、
日本人にとっては語源に分解するとその言葉がわかりやすくなる、という
感覚はわかりやすいのではないかと思います。

語源から英単語を覚えるのは、以下のような効果があります。


1. 語源を手がかりに単語の意味が記憶しやすく、また思い出しやすくなる。


単に単語の綴りと意味を覚えるよりも、語源的な意味が分かれば、
同じ英単語でもはるかに覚えやすくなります。


例えば、perennialは「一年中」とか「いつでも、いつまでも」という
意味の英単語ですが、これをこのまま perennial=「ずっと」と覚えるよりも
per=through、ennial=yearという意味がある、と理解したほうが
覚えやすいのではないかと思います。


2. 他の単語と関連づけて覚えやすい


こちらは実際に例を挙げたほうがわかりやすいかと思いますので、
先のperennial の例で説明したいと思います。


perennial は per (through)とennial (year) の複合語でした。

さらにennial = year であることが理解できれば、
以下のような単語も自然と覚えやすくなると思います。


biennial = bi(2) + ennial(year) =2年に一回
quadrennial = quad(4) + ennial(year)=4年に一度
centennial = cent(100) + ennial(year)=100年に一度
millenium = mille(1000) + ennial(year)=1000年に一度



ちなみにこれはすべてこの Instant Word Power に記載されています。

このように関連づけて覚えることで簡単に語彙が増やせますし、
さらに単に個別に覚えるのに比べるとはるかに忘れにくくなります。


3. 知らない単語でもある程度、語源から推測できるようになる。


これは先のbicuspidがわかりやすいのではないかと思います。

bicuspidは結構、難し目の単語だと思います。
ですが、この単語の語源はbi(2)とcuspid(point)から成っています。


したがって、bicuspidは2つの先端があるもの、ということになります。
具体的には、2つの先端がある歯のことで、日本語では両尖歯というらしいです。



洋書の英語学習本としてはかなりやさしい


洋書で英単語を増やす本として有名なのは1100 Words You Need to Knowあたりではないかと思いますが、正直、こっちはかなり難しいです。

というよりも、基本的に英語のネイティブ向けに書かれた英語学習の本は、
普通の日本人にとってはかなり難しいのではないかと思います。

「1100 Words You Need to Know」はおそらく英検準一級レベルでも歯が立たないでしょう。



ですが、このInstant Word Powerは日本人学習者でも
中学、高校の英語が十分に理解できていれば十分に読めるレベルです。

比較的、挫折する可能性も低く、多少頑張れば普通に最後まで読めると思います。



そして、もしあなたが洋書を最後まで読んだことがないのであれば、
洋書を最後まで読んだ、ということは間違いなくあなたの自信につながると思うのです。


英語を学習するのに大事なことはノウハウややり方だけではなく、
高いモチベーションも非常に重要な要素です。

Instant Word Powerはあなたの学習のモチベーションを落とすことなく
学習できる洋書の英語学習本だと思います。


全部で38セクション、1セクション30分、とありますが、実際には
英語を結構、早く読める人でなければ、30分で1セクションは結構、厳しいので、
(あなたのレベル次第ですが)1時間~2時間くらい見ておいたほうがいいかも知れません。


また、残念なことにやや誤植が多いので、迷ったりスペルを見て
あれ?と思ったりしたらめんどくさがらずに調べたほうがいいです。

さっきあげたbicuspidも、Section1か2あたりで、biscuspidと誤植されていましたし、
正直、英語の教科書なのだから、スペルは間違えないで欲しかったなーと思いました。。
(とはいえ、私が見つけた誤植は全部で数個ですが)


そして、この本のもう一つの欠点は(おそらく学習の定着を図るためだと思いますが)
とても繰り返しが多いので、だらだら読んでいると飽きてくる、ということです。

ですので、だらだらと少しずつ勉強するよりも、
短期決戦で1ヶ月以内に終わらせる、といった目標の立て方のほうが個人的にはオススメです。
(但し、これもあなた次第ですので、自分で決めて頂いてかまいません)






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