英単語の暗記について~語彙習得に必要な5つのポイント

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英語力を語る上で欠かせない英単語の暗記について。
英語の勉強をする上ではどうしても避けて通れないのがこの単語の暗記です。

英単語の暗記というと、一般的には苦手な人が多いような気がします。
私も、英単語に限らず、世界史、化学など単純な暗記は大の苦手です。
「単語は100個だけで話せる!」みたいな書籍や教材もそれなりに人気があることも
英単語の暗記が苦手な人が多いことを物語っていると思います。


ただ、残念ながら、こればっかりはちゃんと中身のある
コミュニケーションをとりたいのであれば避けて通ることはできません。

ここでは、英単語の必要性とどのように勉強すればよいかを考えてみたいと思います。

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英単語不要説について


昔からよく「単語は100個だけで話せる!」とか
「ネイティブも会話の90%は○○語以内に収まる」みたいなことが言われています。


これらは本当のことなのでしょうか?


これは、統計を実際にとってみたらもしかしたらその通りなのかも知れませんが、
個人的な感覚としては、会話や文章のかなめになる部分にはより難しい単語が使われ、
そのつなぎになる部分には比較的簡単な単語が用いられる印象です。
ですので、本来、つなぎになる簡単な単語しかわからないと、非常にラフで幼稚な英語になってしまいます。

「あれとって」「え、どれ?」「ほら、あそこ」「あー」みたいな会話であれば、
その中に収まるかも知れませんが、より中身のある話はできません。


アメリカの幼児番組を見たり、実際にネイティブと交流してみれば明らかですが、
「obnoxious」「distinguishable」「adequately」くらいは幼児でも知っています。


つまり、語彙力がなければ、旅行などではそれほど困らないかも知れませんが、
「日本の政治状況」とか「アメリカの対中東政策の是非」のような話はおろか
「日本と欧米の違い」とか「海外の日本料理のおかしなところ」とかを
ネイティブと議論するのもなかなか難しいのではないかということです。


語彙を増やしていく際に意識しておくべきポイント


ポイントは5つあります。

1.「短期間で」「大量に」「繰り返し」暗記する
2.すぐに単語の意味と発音を思いだせるようにする
3.正しい発音とアクセントで覚える
4.実際に使われる用法を意識して覚える。
5.派生語/関連語は結びつきを意識して覚える。


1.「短期間で」「大量に」「繰り返し」暗記する


英単語に限らず暗記全般についてはこの方法が最も効率のよい方法ではないかと思います。

これは経験上ですが、時間をかけてゆっくり覚えるよりも、
何度も繰り返して覚えたことは忘れにくい
です。


例えば、以下のような場合。

A:1つの単語を5分かけて、50分で10個の単語を覚えた。
B:10つの単語を5分かけて(1つ30秒)覚えるのを50分で10回繰り返した。

このような場合、一つ一つの単語にかける1回あたりの時間はBのほうが短いですが、
確実に多くの単語を忘れずに記憶にとどめておくことができるのもBです。


私の場合は、より大規模に、毎日数冊の単語集を覚えようと思わずに
1冊とおして読む、または音声で聞くようにしています。(結構時間がかかります)
そうすると、毎日、何度も何度も目にしていると嫌でも覚えてしまうものなのです。

私はフリーのプログラマなので毎日電車に乗るわけではないのですが、
もしあたなが毎日電車に乗るサラリーマンか学生さんであれば、
通勤/通学の電車の中だけでも毎日、単語集を
丸々一冊、目を通すようにしてみてはいかがでしょうか。


3日もあれば違いを実感できると思います。


2.すぐに単語の意味と発音を思いだせるようにする


次に単語の意味と発音がすぐにでてくるようにする、ということですが、
これは「実用性」と「暗記効率」の両方の点から有効です。

まず、実用性ですが、実際の会話では辞書を引く時間など当然ありませんし、
話題は次から次へと進みますので、単語を思い出すのにいちいち時間がかかっていては会話になりません。
スムーズに会話をするためには、出てきた単語を即座に理解し、
すぐに口をついて出てくるようにしておかないと、実用的というよりは使えません。


次に、暗記効率での効果ですが、これは1の「短期間で、大量に、繰り返し暗記する」とも連動していますが、
なるべく一つの単語に時間をかけないことで、より多くの単語を覚えることができるようになります。

基本的には一つひとつの単語に時間をかけるよりもスピーディに大量に、
繰り返し覚えたほうが効率よく覚えられますし後に残りますので、
スピードを意識することは効率の面でも優れていると言えるでしょう。


3.正しい発音とアクセントで覚える


これは単に実用性の問題で、正しい発音でなければ実用的ではありませんし、
英文を読む際にもテンポが悪くなります。

また、正しい発音で記憶するためには、発音記号などから
自力である程度、正しく発音できる必要があります。

発音抜きで綴りだけで覚えるとかは論外です。


4.実際に使われる用法を意識して覚える。


これも、例えばその単語がどのような文脈で、どのような前置詞などと一緒に
用いられるかがわからないと実用的ではありません。
一緒に使われる前置詞なども一緒に覚えてしまいましょう。

例えば、「apply」=「申し込む」、と覚えたら「apply for ~」で「(資格などに)申し込む」
「apply to ~」で「(団体、人などに)申し込む」まで一緒に覚えてしまうと効率的です。

※for/toは、どちらもどこかへ向かっているイメージですが、
 forは目的物に到達していないイメージを含みます。
 つまり、団体や主催者に申し込むのは申し込んだ段階でその人に届いているので「to」、
 資格などに申し込むのは、申し込んだ段階ではまだその資格などを
 手にしていないので「for」になります。
 こういう知識があれば、それに結びつけることでより覚えやすくなります。


ちなみにこのような単語の用法のことをコロケーションといいます。
コロケーションについてはコロケーションで実践的な語彙習得をしようでも
解説しましたので、そちらも参考にしてみてください。


5.派生語/関連語は結びつきを意識して覚える。


これは暗記効率の面の話ですが、派生語や関連語はなるべく結びつけて覚えると覚えやすいと思います。

例えば、以下のような場合です。

expect:(他動詞)~を期待する
expectation:(名詞)期待/予想(通常、複数形)
expectancy:(名詞)期待
expecting:(形容詞)妊娠している
life expectancy:平均寿命


余談ですが、expectationとexpectancyの違いは、
expectationは状態や行為に対する期待なのに対して、
expectancyは値、数値に使われる傾向にあるということです。
expectancyは予想値、といったほうが正しいような気もします。

このような違いも個々別々に覚えるよりも、
これらの単語をグループにして覚えてしまった方が
印象に残りやすくなりますし、違いも覚えやすくなります。


単語集について


基本的にはある程度の英単語を覚えてしまえば、
あまり単語集などで単語単体で勉強する必要がなくなってきます。


なぜなら単語集には単語のいろんな意味や用法の掲載が足りないことがほとんどだからです。

最初のうちは効率的に知っている単語の数を増やさないといけないのですが、
初心者には幸い、DUOという質の高い単語集があります。
(というより、コロケーションまで含めると、DUOが数少ないまともな単語集だと思いますが、
 掲載されている単語自体のレベルはどちらかというと初心者向けだと思います)



ですが、英検一級クラス以上の単語集になると、
DUOくらい良質な単語集は正直、見た事がありません。

なので、結局、派生語やコロケーションを覚えようと思うと、
単語集に掲載されている単語について、辞書を引くことが必須になります。

単語集は効率よく単語を覚えるために単語を集めているのだと思いますが、
これでは単語集の意味がありません。(少なくとも私はそう感じます)


ですので、ある程度のレベルに行ったら、
コロケーションなどの解説が詳しい参考書を使ったり、
普段、英語に触れてわからない英単語をストックしておいて
調べたりしながら語彙を増やしていくほうがオススメです。


まとめ


さて、単語の暗記について、まとめると以下の5つ+1つになります。


1.「短期間で」「大量に」「繰り返し」暗記する
2.すぐに単語の意味と発音を思いだせるようにする
3.正しい発音とアクセントで覚える
4.実際に使われる用法を意識して覚える。
5.派生語/関連語は結びつきを意識して覚える。

・単語集に掲載されている英単語は基本的に情報不足です。


単語は覚え方もさることながら、一つひとつ、より使える形で覚えていくべきです。
ですので、あせって単語集で意味を詰め込むよりも、
関連語やコロケーションなどの付随情報も
積極的に見ていくようにすることをオススメします。


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