冠詞(定冠詞、不定冠詞、無冠詞)〜aとtheの違いについて

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英語の冠詞についてです。名詞の前につくa/an、theですね。

冠詞は日本人で使いこなせている人とそうでない人の差が激しい上に、
英語圏のネイティブとの会話において、行き違いを生みやすい文法規則だと思います。

普段から英語に囲まれて育ってきたわけではない普通の日本人であれば、
例文とともに(日本語訳ではなく)理屈で理解するのがよいと思います。

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冠詞の種類についてのおさらい


まず、冠詞は定冠詞、不定冠詞、無冠詞の三種類に分けられます。


1.定冠詞(the)

I ate the apple.
私はそのりんごを(一つ)食べた。


2.不定冠詞(a/an)

I ate an apple.
私はりんごを一つ食べた。


3.無冠詞(a/anもtheもつかない)

I ate a piece of apple.
私はりんごをひときれ食べた。



細かい使いわけや例外は置いといて、とりあえず基本的な概念を上記の例文を元に説明します。


1.定冠詞(the)

I ate the apple.
私はそのりんごを(一つ)食べた。



基本的にりんごは数えられる名詞なので、不定冠詞(a/an)がつくか(または複数形か)
定冠詞(the)がつくか、何もつかないか(無冠詞)の3通りです。


その中で、theがつくのは話し相手にとってどのりんごか明確なものです。、
定冠詞は基本的に話し相手にとって、「これ」と明確なものをさします。


ですから、地球や月のように一つしかないものは、earthやmoonという単語が
どの地球や月を指しているか明確ですから(だって一つしかないですから)
the earth、the moonと常に「the」がつきます。


りんごの場合も同じで、the appleとなるのは、聞いている人にとって、どのりんごか明確な場合です。
したがって日本語訳も「そのりんご」となるわけです。


2.不定冠詞(a/an)

I ate an apple.
私はりんごを一つ食べた。


不定冠詞は、定冠詞がつかない名詞で、かつ数えられるものにつきます。
特にりんごの話をしているわけでもないのに、急に「りんごを食べたよ」と言われた場合、
それがどのりんごの話なのか、聞いているほうはわかりません。


つまり、定冠詞とは逆で話し相手にとってどのりんごか明確ではないものにはa/anがつきます。
(但し、複数形だと何もつきません)


3.無冠詞(a/anもtheもつかない)

I ate a piece of apple.
私はりんごをひときれ食べた。


通常、りんごは数えることが出来るので、複数形でない限りは
常に定冠詞(the)、または不定冠詞(a/an)がつくのですが、
なぜ上記の例文では何もついていないのでしょうか?


答えは、上記が数えられる名詞としてイメージされていないからです。


まず、日本人と同様、ネイティブの人たちも話している物事をイメージして英語をしゃべっています。
そこでは、それが数えられるかどうかは、ある程度は文法規則の知識も関係しているのでしょうが、
根本的にはネイティブがどのようにその物をイメージしているかによります。

そこで上記の例文に戻ると、今回食べたのは、りんごそのものではなく、「りんごひときれ」です。
a piece of というのは「ひときれ」「1ピース」という意味ですね。

そこでは、ネイティブの頭の中ではすでにりんごは原形をとどめておらず、
そのような場合では、もともと可算名詞であるりんごは数えられる物として
意識されないので、不可算名詞として扱われます。

(注1)
一応、a piece of an appleというのも文法的にはありですが、
ネイティブに直接確認したらa piece of appleのほうが自然とのことでした。
もしかしたらa piece of~の後には不可算名詞が来ることが多いのも関係あるのかも知れません。


冠詞の有無


以下のような場合、多くは、先に説明させて頂いた原則通りではあるのですが、
よくつかわれるものはそのまま覚えてしまったほうが戸惑うこともなくてよいかと思います。

年代は定冠詞がつきます。

Emperor Tenji was born in the 600s.
天智天皇は600年代に生まれました。

一つしかないのでtheがつきます。

地球、太陽、月は定冠詞がつきます。

The sun is shining.
太陽が輝いている。

The moon is revolving around the earth.
月は地球の周りを公転しています。

これらは一つしかないのでtheがつきます。

(例外1)
ただし、Earthが地球ではなく、大地/土の意味で使われる場合はtheがつかない場合があります。
この場合、おそらく大地全体を集合的にとらえているか、部分としてとらえているかで
theの有無が変わるのではないかと思います。多分。。

(例外2)
a new moon/a full moon (新月/満月)のような場合、moonにはtheがつきません。
なぜならこの場合のmoonは、いくつかある月の形態の一つだからです。


地名は定冠詞がつくこととつかないことがあります。

The climate in the Sahara Desert is very hostile.
サハラ砂漠の気候は大変厳しい。(hostileは元々「敵意がある」という意味、転じて天候が厳しい)

地名はtheがつくものとつかないものがありますが、結構、細かいです。

定冠詞がつくものはthe Sahara Desert(サハラ砂漠)、
the Iberian Peninsula(イベリア)、the Antarctic(南極)、
つかないものはLeeds Castle(リーズ城)、Times Square(タイムズスクエア)など。

こういうのは一つ一つ覚えていくしかありません。
(しかもthe Antarcticはtheがつきますが、ややこしいことにAntarctica(南極大陸)はtheがつきません)

地名の定冠詞の有無については地名、国名の定冠詞というページでも
まとめておりますので、合わせて参考にしてみてください。



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